アメリカにおける薬物戦争初期の物語が描かれた映画『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』を観た著者が、当時の社会的背景についてまとめた記事が紹介されている。
20世紀初頭までアメリカではヘロインやコカイン、マリファナなどの薬物が合法であり、成人のうちで2～5％が薬物依存症だった。南北戦争で負傷した兵士にモルヒネが多用されたことが原因の一つであり、偏頭痛や不眠症、生理痛などによく効く鎮痛薬が家庭の主婦の間で流行ったこともあった。
政府は、20世紀初頭あたりからようやく薬物依存が重大な社会問題だと気づき始め、1906年に純正食品薬品法が制定され、1914年のハリソン税法でアヘンとモルヒネ、コカインが規制された。
1937年のマリファナ課税法でマリファナを正面から規制した。このように、アメリカにおける薬物規制政策と法律の歴史が紹介されている。
感想としては、アメリカにおける薬物規制政策と法律の歴史が、どのように進んできたのかがわかりやすくまとめられていると感じた。当時の社会的背景についても詳しく説明されており、映画を観た人でなくても理解しやすい内容だった。
薬物依存が社会問題として認識されるまでには時間がかかったことがわかり、現代の薬物規制政策にも繋がる重要な歴史であると感じた。
引用元：https://news.yahoo.co.jp/byline/sonodahisashi/20220224-00282783/
