日本では小学6年~高校1年の女子が対象のHPVワクチン接種について、男性も定期接種化すべきであるとする署名が厚労省に提出された。HPVは性交渉を通じて感染し、子宮頚がんのほか膣がん、陰茎がん、肛門がん、咽頭がんの主要な引き起こしとなる。
男性が容易に感染しやすいため、男性の咽頭がん罹患率が増加傾向にある。米国では男児への接種が推奨され、18~26歳男性の接種率は女性の半分まで上昇しているが、日本では法定接種対象には入らず、費用は自己負担となるため、問題となっている。
男性にもHPVワクチンの効果があることが明らかになっており、5万円の費用でがんからの予防が可能であるため、大学入学時に接種することが推奨されている。
感想:HPVは性交渉で感染するため、特定の性的マイノリティを偏見や差別の対象にすることがあるが、男性も女性も性病感染につながるリスクがある。
男性にも効果があることが分かっているHPVワクチン接種について、費用面や対象年齢などで問題がある一方で、その必要性や効果について啓発するように取り組む必要がある。
性感染症に悩む人々が少しでも減るよう、公的な啓発策にも期待が高まる。
ソース記事:https://news.yahoo.co.jp/articles/e66a8d53be279aa83a0334553c2560a16e57c1f9