健康診断の結果で出てくるASTとALTとは、肝臓の機能を調べる検査項目である。肝細胞が破壊されると血中に大量放出されるため、数値が高い場合は肝機能を示唆する。
ASTとALTは肝臓で合成される酵素であり、肝臓機能を簡便に調べることができる。肝臓中に多く存在するALTは、肝細胞の障害の程度を調べるのに最適である。
ASTの正常値は7~38 IU/L、ALTの正常値は4~44 IU/Lである。肝機能異常が見つかった場合には、精密検査として主に血液検査と画像検査(超音波検査やMRI検査など)を実施することが重要である。
肝機能障害が大きい場合には、食道静脈瘤や肝性脳症など命に関わる重篤な合併症を併存しやすくなるため、適切な処置が必要である。感想として、健康診断の検査結果には、数値が示される項目が多数あるが、ASTとALTは肝臓機能の表示として重要である点が改めて認識される。
特に、肝臓障害の早期発見につながる点で、重視すべき項目であることが分かる。
ソース記事:https://news.yahoo.co.jp/articles/c55af51ec87e23404ef1b12617fe02d97e4d2ca3