子宮頸がんは予防が可能ながんのひとつで、HPVワクチンとスクリーニング検査がある。しかし、これらの手段が十分に活用されていないため、子宮頸がんは毎年世界で30万人、日本でも1万人が罹患し、2800人が死亡している。
米国では、子宮頸がん予防の4価HPVワクチンから、複数のがん発症に関連する9種類のがんを予防する9価HPVワクチンが承認され、接種対象も9歳から45歳に拡大されている。
日本で販売承認されているのは4価ワクチンと2価ワクチンで、任意接種の位置付けとなっており、接種率は1%未満にとどまっている。しかし、米国の若者の71.5%が接種を受け、オーストラリアでも接種率が高い。
現在、1回接種でも子宮頸がんを予防する効果があることがコスタリカでの観察研究から分かっており、低所得国でも軽減された費用と心理的負担でHPVワクチン接種が進むことが期待されている。
子宮頸がんの予防という重要性が広まり、接種率の向上が求められる。
ソース記事:https://news.yahoo.co.jp/byline/katasekei/20210407-00231372/