フランスのマクロン大統領は、今年秋から全国の中学校で性別を問わずHPVワクチンの集団接種を設けることを発表した。集団接種は中学校の2年目の生徒が対象であり、義務化はされず、保護者の同意が必要とされている。
フランスでは、男女問わず11~14歳に対してHPVワクチンを勧奨しているが、地元メディアによると、2021年末時点で、15歳女子の45.8%が1回接種している一方、15歳男子は6%にとどまっている。
HPVは性交渉を通じて感染することが多く、子宮頸がんの原因になっているが、中咽頭や肛門などのがんの原因にもなる。マクロン氏は集団接種によって多くのがんが避けられると訴え、将来的には義務化も検討するとした。
感想:フランスは、現在HPVワクチンの接種率が低いため、全国の中学校で集団接種を導入することで、接種率の向上を図ろうとしている。保護者の同意が必要なので、集団接種に対して反発が起こる可能性もあるが、HPVによるがんの予防にはワクチン接種が重要であるため、十分な情報提供や啓発活動が必要である。
仏若者向けにコンドームを無料配布するとともに、集団接種の実施によって、フランスの若者たちの健康維持につながることを期待したい。
ソース記事:https://news.yahoo.co.jp/articles/b540431062b177b6505de4797c82d641cd81e7b7