東京都医師会は、新型コロナウイルス以外の感染症について注意を喚起している。小児科医の川上一恵理事は、東京都で急増している梅毒に注目すべきであると述べた。
特に、20代の女性の感染者数が増えており、性風俗産業従事歴を持たない一般の人々にも広まっていることが、データから読み取れるとしている。
梅毒は、一定期間が過ぎると、発疹を伴う症状が出て、自然に消失するが、抗生物質で治療しない限り、体内に残り、神経梅毒や心臓などに合併症を起こす恐れがある。
また、結婚適齢期および妊娠適齢期の方が感染することで、小児の先天梅毒も増えていく可能性がある。医療機関を受診して、発疹性の疾患を経験したら、梅毒も念頭に置いて検査してもらうよう、一般の人々に注意を呼びかけた。
川上氏は、国内のサル痘についても言及。エムポックスの患者が急増しており、今年に入って全国で95例が報告されている。そのうち81名が東京都で、エムポックスの発生は増えている。
今のところ、全ての患者は男性で、最初は海外渡航者が多かったが、今は渡航歴のない方も増えてきている。エムポックスの症状には、発熱、リンパ節腫脹、発疹の出現があることや、分かりにくい発疹を伴う症状が出た場合は、医療機関を受診するよう呼びかけた。
ソース記事:https://news.yahoo.co.jp/articles/1178cb2c661aa9b43c9ad0779ca64948c2217d25