新型コロナウイルスの起源に関する対立が深まる中、このような発生源を巡って国同士の対立が起こる事は過去にもありました。1980年代初めには、エイズが米国防総省によって生物兵器研究の結果生まれたという偽情報がインドの日刊紙に匿名の手紙として掲載されました。
この偽情報は、旧ソ連の情報機関KGBが反米感情を煽るための工作として流布させたものであり、当時エイズは正体不明の病気として広がる中で混乱を招いたとされています。
この偽情報流布には、KGBが広報宣伝という捉え方をしていたようです。これは、KGBが外国の世論を傾向づけるカルト的な宣伝方法であるアクティブメジャーを行っていたことから来ています。
アクティブメジャーは、対象国の信用を毀損し、国民の認識操作に至るまで、対象国に混乱をもたらすことを目的としていました。この影響力は政治家、ジャーナリスト、学者に至るまで多くの人々を対象としていたようです。
このような偽情報は、現在にも発生する可能性があります。特に、現代は情報社会として常に情報が流れている中で、フェイクニュースが拡散されるリスクも高まっています。
そのため、メディア利用者は情報に対する批判的思考力を存在させなければなりません。メディアが提供する情報に対して自己判断力を持つこと、真実と偽情報を見分ける力を養うことが重要だと思います。
ソース記事：https://news.yahoo.co.jp/byline/dragoner/20200505-00176560/
