本記事では、末梢性顔面神経麻痺について説明されています。この病気は、顔が動きにくくなる病気で、多くの場合顔の半分だけに起こります。末梢性の意味は、「脳が原因ではない」ということで、炎症が原因で症状が起こると考えられています。
多くの場合、単純ヘルペスウイルスや水痘帯状疱疹ウイルスが原因になります。
診療科は耳鼻咽喉科が多く、治療は早期にステロイドと抗ウイルス薬を投与することが重要です。治療後も経過を見ながら、顔面神経減荷術が行われることもあります。
この病気は治癒することもありますが、ベル麻痺の1割、ハント症候群の3割程度、後遺症が残るとされています。麻痺の程度が重い場合は治りにくく、後遺症は根治的な治療は難しいため、リハビリテーションを適切に行うことが重要です。
ハント症候群の予後が悪いことが知られており、現在は50歳以上を対象としたワクチンがあり、将来的には予後の悪い顔面神経麻痺も減ることが期待されています。
末梢性顔面神経麻痺は、だれにでも起こりうる病気であり、早期に適切な治療を受けることが重要です。自己流のリハビリテーションは病的共同運動を逆に起こす可能性があるため、医師に相談して適切に行うことが求められます。
ソース記事：https://news.yahoo.co.jp/byline/maedayohei/20210724-00249604/
