NPO法人「ピルコン」が横浜市立深谷中学校で開催した出前授業は、正しい性知識を持つことが重要であることを説明している。全国の小中学校が4月から、性暴力を防止するための「生命の安全教育」を導入するが、中学の学習指導要領に「妊娠の経過は扱わない」と規定があり、避妊方法や中絶にも触れていない。
そこで、ピルコンが、必要だと思われる情報を若者に伝えるために活動を行っている。
染矢明日香さんは、出前授業で性交について具体的に話をし、避妊や性感染症予防など、正しい情報を教えた。また、キスや性交などの性的な行為をする前には相手の気持ちを必ず確認する「性的同意」が大切であると語った。
ピルコンは、性交にまつわる誤った情報をクイズ形式で伝え、避妊に失敗した場合、性暴力に遭った場合には72時間以内に服用することで妊娠を防げる「緊急避妊薬」があること、妊娠した場合には中絶できる期間や費用も詳しく説明した。
文科省が作成した教材は、性交を教えることができないと受け止める教員が多く、授業内では避妊方法や中絶にも触れていない。また、中学の学習指導要領には「妊娠の経過は扱わない」という規定が存在するため、性教育の不足が懸念されている。
ピルコンは、生徒たちに必要な情報を正確に伝えることが重要であるとし、生徒たちからは「もっと早く知りたかった」という声が上がっている。
ソース記事：https://news.yahoo.co.jp/articles/b267de56b11ae693fcbfd73e3be78f635cf0e228
