戦争と感染症の流行は切っても切り離せない関係にあるということが、この記事の主旨である。過去における多くの戦争では、軍隊での感染症が流行し、帰還兵によって一般市民に感染が広がってしまった。
例えば、ナポレオン軍によるロシア侵攻では、戦闘による死者数を大きく上回る22万人もの戦病死者が出た。また、南北戦争においては新兵の感染が爆発的に広がり、3分の2が感染症で亡くなった。
日清戦争や日露戦争でも、戦死者数に対して戦病死者数が多く出た。
記事では、感染症の中でも特に厄介なのが、動物由来の感染症であることが強調されている。マラリアや発疹チフスなどは蚊やシラミが媒介する動物由来感染症で、日本軍への集団感染も発生した。
連合国軍は殺虫剤のDDTを使用してハマダラカの駆除にあたったが、それでも感染者が多かった。
このような過去の事例から、戦争時には感染症対策が非常に重要であることが示されている。例えば、フローレンス・ナイチンゲールは38人の看護師を率いて汚染された兵士たちを看護し、衛生状態の改善で死者を減らした。
また、米国の疾病予防管理センター（CDC）は戦後に設立されたが、それはマラリアのような感染症が帰還兵によって国内に広がるのを防ぐためであった。
最後に、日本においても沖縄本島や戦争時期の感染症対策について述べられている。戦争が起こる時代は終わっていない現代においても、今後も感染症対策が重要なテーマとなりそうである。
ソース記事：https://news.yahoo.co.jp/articles/8f445032762cbd4f92e4e2414aa343667b37dfe8
