最近、気候変動によって出現した可能性がある真菌病原体、カンジダ・アウリスについて、世界中での感染例が増えていることが報告された。米国では、2022年には2300人以上が感染しており、米国疾病対策センター（CDC）は、カンジダ・アウリスが恐ろしい勢いで広がっていると警告している。
カンジダ・アウリスは、免疫機能が低下している人々や医療機関に頻繁に出入りする人々にとって、特に厄介である。また、この真菌を検出するのが難しく、既存の抗真菌薬には効果がなく、再感染の危険性も高いため、医療従事者が対処するのは非常に困難である。
この真菌が出現した理由については、現在も完全には解明されていないが、気候変動と関係がある可能性が高いと科学者たちは推測している。真菌は、熱波などの気候変動に適応し、人間の体内でも生き延びやすくなる可能性があるためである。
しかし、この真菌の出現については、まだ謎が残されている。CDCは、この状況が改善されるためには、新たな抗真菌薬の開発に加え、気候変動への対策が必要であるとしている。
ソース記事：https://news.yahoo.co.jp/articles/be21c048e1ad7465df1b8ab7ce0ce50f02b39d3a
