英オックスフォード大学と製薬大手アストラゼネカが開発した新型コロナウイルス感染症(Covid-19)ワクチンが、英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)からの緊急使用承認を受けました。
インドでも1月上旬に承認される予定で、世界10カ国以上で生産を進めており、供給される数は約30億回です。対して、欧州医薬品庁(EMA)は1月中には承認されない見通しを示しました。
オックスフォードワクチンはファイザーとモデルナのワクチンに比べて家庭用冷蔵庫で保管できるため、グローバル展開や高齢者への“出前接種”などに適しています。
また、激安であることも特徴の1つで、請負先のインドの血清研究所のCEOも2~3カ月間隔で2回接種すると有効性は最大95%まで上がることを示すデータが間もなく開示される可能性があると語っています。
このワクチンの開発には、ジェンナー研究所のセーラ・ギルバート教授ら女性陣が中心的な役割を果たしており、女性なしでは語れないパンデミックであることが強調されています。
彼女らの開発したアデノウイルスベクターは「疾病X」という名称で承認されており、エボラワクチンの開発などにも役立ちました。彼女自身も母親として3つ子を育て、彼らもこのワクチンの臨床試験に参加したとのことです。
女性研究者の力が大きく注目される中、このワクチンが世界中の人々に早期に供給されることを期待しています。
ソース記事:https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20201230-00215343/