海外で10歳未満の子どもたちに原因不明の肝炎が報告され、イギリス、アメリカ、スペインなどで患者が増加しているというニュースがありました。症例には重度の急性肝炎を呈しており、肝酵素の数値が高く、多くの症例で黄疸が認められたとのことです。
これらの症例には、共通の要因は特定されておらず、検査結果から、一部症例で検出されたアデノウイルスが原因ではないかという仮説が立てられていますが、これは確定されたわけではありません。
アデノウイルスは、小児の咽頭炎や気管支炎、肺炎、胃腸炎などの原因になることがあり、接触感染や飛沫感染によって感染します。ただし、アデノウイルスが肝炎を引き起こすことは、免疫に問題のない小児では稀であるとされています。
このような状況下で、原因不明の肝炎が増加していることは懸念すべき点であり、専門家たちは引き続き調査を進めることが必要だとアドバイスしています。
また、アデノウイルスによる感染を防ぐために、手洗いなどの予防策が重要であることも再確認されるニュースとなりました。
ソース記事:https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20220423-00292791/