福島県内での梅毒感染者が増加しており、2022年の報告件数が160件に達する見込みであることがわかった。福島県の昨年の報告数は、東北地方で最も多い125件で、今年に入ってからも63件の報告があった。
男性は20-40代、女性は20代が多い。県内での報告数が増加している理由について、交流サイト(SNS)の普及で出会い方が多様化したことが一因と指摘されている。
感染すると、陰部のしこり、リンパ節の腫れ、発疹などの症状が現れる。妊娠中に感染すると、胎児にも影響が出る恐れがある。このため、性病の予防策や、異常を感じた場合には早期に医療機関で相談することが重要である。
福島県郡山市では、県内での半数以上の感染者を報告したことから、市保健所は研修会を開いて診断時の注意点などを共有。また、県内の保健所はエイズウイルス(HIV)と梅毒の無料検査を実施している。
日本感染症学会認定医である石橋啓医師は、コンドームによる予防が一番効果的であるが、100%防げるわけではないことに留意しつつ、皮膚や粘膜に異常を感じた場合は早めに医療機関で相談するよう呼びかけている。
ソース記事:https://news.yahoo.co.jp/articles/b8ef4f2060ea8c9dd4f76609e23ad4df2ac2cf1a