東京都内において報告された性感染症の梅毒患者数が前年比で20%程度増加しており、昨年は調査開始以来最多だったことが明らかになった。今年に入ってからも男性846人、女性451人の患者報告があったという。
女性の約7割が20代であったが、男性は20~50代と幅広い年代に感染が広がっていた。また、都内では3年ぶりにはしか感染も報告されており、成人でも重症化することがあるため注意が必要だとして専門家が呼びかけている。
梅毒については、感染経路が性行為によるため、感染を避けるためには適切な性教育や避妊具の使用、定期的な性病検査が必要である。さらに、感染した場合は早期に治療を受けることが重要で、治療が遅れると重症化し、不妊症や脳症などの後遺症を引き起こす可能性がある。
このような感染症が増加する背景には、新型コロナウイルスの影響で性的な接触機会が減少したことや、医療機関での診療を避ける人が増えたことなどが考えられる。
このような状況下で、性感染症についての正確な情報の発信や自己管理の重要性が再認識される。また、医療機関において安心して診療を受けられる環境の整備や、性病検査キットの提供なども、性感染症の予防や早期発見、治療に役立つ取り組みとして検討されることが重要であると考えられる。
ソース記事:https://news.yahoo.co.jp/articles/69f1794815f76febc1542c10d16e6205070b4ea4