埼玉県熊谷市は、子宮頸がん撲滅とHPV関連がん予防を推進するため、男子のHPVワクチン接種に係る費用の助成を初めて行うと発表した。接種を希望する保護者の経済的負担を軽減することを目的としており、男子がHPVワクチンを接種することで、女性への感染や子宮頸がんの発症を防止する。
市は中学1年生を対象としている「生命の授業」で、男女ともにHPVワクチン接種をすることによるHPVの感染予防とがん予防について啓発してきた。また、市役所のユースクリニックなどで若者への性に関する相談も行っており、男性がワクチンを接種しやすい環境を整えることで、感染リスクを減らし、市民の健康の保持増進に寄与するとしている。
HPVワクチン接種の安全性や有効性が問題になり、積極的勧奨が中止されたが、再開され、男性もワクチンの効果があることが知られるようになったことで、今回の助成が実現した。
私たちは、このような助成が行われることはHPVワクチン接種の普及につながり、最終的にがんの増加を予防することにつながると考えます。しかし、助成の対象となる男子の数が83人に留まっていることから、接種率の向上には助成金以外にも啓発活動や情報提供などが必要であり、これからの取り組みが期待されます。
また、HPVワクチン接種の有効性や安全性を広く知らせることも重要であり、引き続き関連情報について学習や発信に努めていきたいと考えます。
ソース記事：https://news.yahoo.co.jp/articles/7b9f20c6b2b4e3b062e89f16905a68ae250dc007
