最近話題になっている『親なるもの 断崖』と『ダークネス』は、どちらも性的暴力や性的被害を扱った漫画です。『親なるもの 断崖』は、昭和初期に北海道・室蘭の幕西遊郭へ身売りされた女性たちの物語であり、『ダークネス』は、太平洋戦争終戦後の日本で、アメリカ兵に相手を強要される慰安婦の苦難を描いています。
この二つの漫画が人気を得た理由について、一般社団法人GrowAsPeopleの角間惇一郎さんは、夜の世界における女性のセカンドキャリアの課題に取り組むためにデザイン的な解決策を提供していると言います。
彼らが意図するのは、夜の仕事で働く女性たちに必要な情報と役に立つ仕組みを提供することにより、夜の世界における被害を減らすことだと思われます。
『親なるもの 断崖』は、昭和初期の北海道の遊郭で働く女性たちの日常生活を、忠実に描写した物語であり、主に淋病・梅毒などの性病に感染していた女性たちの悲惨な状況を描いています。
この漫画は、リアルな描写が多く、衝撃的なのに最後まで読みたくなってしまう一冊になっています。
『ダークネス』は、太平洋戦争が終戦するときに起こった日本女性の苦悩を描いたもので、失業した女性たちは、慰安婦になるか、売春婦になるか、厳しい選択を迫られました。
この漫画は、米軍の要人と取引をすることによって、女性が自立する道を探り、戦後の日本に生き抜いた様子が描かれています。
これらの漫画が人気な理由は、被害に遭う女性たちの苦悩や、それに対処する術について考え、解決策を提供することにあります。一般社団法人GrowAsPeopleは、このような才能ある作家を支援することで、この問題を解決しようとしています。
ソース記事:https://news.yahoo.co.jp/byline/akechikaito/20150804-00047785/