糖尿病患者は、歯周病になりやすく、両者は悪循環する関係にあることが明らかになっています。糖尿病の理由は、高血糖によって脱水作用で口腔内が乾きドライマウスになり、唾液の自浄作用が低下するために、歯肉に炎症が起きやすくなること、高血糖により白血球の機能が低下して、歯周病の原因であるプラークの菌に対しての抵抗力が低下して健康な人に比べてより有害なプラークができやすく、歯周病が発症しやすくなること、血液中の過剰なブドウ糖が結びついて作られる最終糖化産物が歯周の重要な組織であるⅠ型コラーゲンやラミニンなどを変化させることなどが挙げられます。
しかし、逆に放置した歯周病は、心臓や脳の血管を詰まらせ、心筋梗塞や脳梗塞を発症するリスクが3倍程度も高まるとされており、糖尿病の合併症を防ぐためにも、きちんと口腔ケアを行うことが非常に重要です。
歯周病の治療によって血糖値が下がり、糖尿病が改善される好循環も報告されており、まずは食後の歯磨きから始めることが大切だと言われています。
ソース記事:https://news.yahoo.co.jp/articles/b44cb70cf0849845079d26fe029f77b498c96ab5