世界エイズデーに合わせて、日本国内のエイズの現状についてのデータが発表された。去年の新たなエイズ患者数は428人で、そのうち男性が409人、女性が19人であった。
エイズは、HIVというウイルスによって引き起こされる病気である。HIVに感染して適切な治療を受けずにいると、5〜10年ほどかけて免疫の仕組みが衰え、様々な病気を引き起こすようになり、エイズと診断されてしまう。
しかし、エイズになってからの治療法はあるものの、早期発見と早期治療が重要である。国立感染症研究所のホームページには、HIV感染の早期反応として、発熱、咽頭痛、筋肉痛、皮疹、リンパ節腫脹、頭痛などのインフルエンザあるいは伝染性単核球症様の症状が出現する可能性があると説明されている。
このような症状を感じた場合取るべき行動は、医療機関を受診して検査を受けることが大切である。早期治療は、最大の予防となる。また、「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」という専門誌の最新調査は、免疫の仕組みが衰える前に治療を始めることで、パートナーに対して感染が9割以上抑えられることが分かっている。
ただし、一方で治療費が非常に高額なため、早期発見と早期治療が求められている。
ソース記事:https://news.yahoo.co.jp/byline/mamoruichikawa/20161201-00065011