子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)感染が原因のがんであり、現在では発症の約95%がHPV感染によると言われています。しかし、HPVワクチンの定期接種を受けることで、予防が可能であることが分かっています。
定期接種の対象は、小学6年生から高校1年生の女の子であり、2013年4月から日本でも導入され、国が費用を全て負担しているため無料で接種可能です。
しかし、接種後の懸念から一時差し控えされた影響で、接種率が低下し、子宮頸がん患者が増える結果となってしまいました。近年の研究により、HPVワクチンの効果や安全性が証明され、2021年11月には国が積極的勧奨を再開することを決定しました。
さらに、1997年から2005年に生まれた女性に対し、公費でのキャッチアップ接種の運用も決定されました。全ての人に関わる問題であるHPV感染について、日本でも積極的に対策が進んでいることがわかります。
定期接種を受けた場合でも、子宮頸がん検診の受診が重要であることも強調されています。
ソース記事:https://news.yahoo.co.jp/byline/shigemidaisuke/20220304-00284883