このニュース記事は、お酒の過剰摂取による肝臓への影響やウイルス性肝炎の進行リスクについては広く知られているが、最近ではお酒を飲まない人やウイルス性肝炎に感染していない人でも脂肪肝を患うケースが増えていることを伝えています。
脂肪肝とは、肝臓に脂肪が過剰に蓄積される病気であり、大きくアルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪性肝障害(NAFLD)に分けられます。アルコール性脂肪肝は毎日一定量以上のお酒を飲むことが原因で発症し、NAFLDは飲酒量が少なくても肥満や高血圧、糖尿病、脂質異常症などが原因とされています。
記事によると、NAFLDの患者数は非常に多く、日本人男性の約41%、女性の約18%がかかっているとされています。しかし、脂肪肝は無症状のことが多く、健康診断などで異常が見つかった場合に精密検査が行われることが一般的です。
脂肪肝は肝硬変や肝臓がんのリスクを増加させるため、治療が必要です。特に非アルコール性脂肪肝の場合、「非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)」と呼ばれるタイプはリスクが高いとされています。
また、NAFLDの患者は心筋梗塞や脳卒中といった他の病気のリスクも高く、死亡率も上がる可能性があるとのことです。
脂肪肝の治療には生活習慣の改善が最も重要であり、食事習慣の改善と適度な運動による肥満解消が効果的とされています。体重を7%減らすことで脂肪肝の改善が見られるデータもあります。
また、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの原因疾患の適切な治療も必要です。
薬については、NAFLDに対する特効薬はまだ存在しないため、ビタミンEが有効であるとされていますが、保険適応はされていない状況です。
この記事は、脂肪肝の重要性やリスク、治療方法についてわかりやすく伝えており、脂肪肝に対する正しい認識と適切な対策の重要性を強調しています。脂肪肝に関心を持っている人や健康診断で異常が見つかった人は、医師に相談して適切な治療を受ける必要があることを理解することが重要です。
ソース記事:https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamototakehito/20200620-00183907