新型コロナウイルスのPCR検査で「陰性」と判定された人が感染した事例が報告されました。具体的には、海外渡航後に一人が陽性と判定されたのに対して、同行者の一部は陰性だったというものです。
その中の一人が勤務する会社の部下が患者となり、感染源は上司と考えられました。興味深いのは、部下のPCR検査結果が一度目の検査では陰性、二度目の検査では陽性となったことです。
このような結果から、PCR検査が陰性でも他人に感染する可能性があることが示唆されました。
この事例については、検体採取方法の違いや感染後の経過が関与している可能性が考えられます。また、上司のPCR検査が二度とも陰性だった点から、新型コロナウイルスの遺伝子学的な要因が影響している可能性も示唆されています。
今後の情報解明によって、陰性の要因についても注目されるでしょう。
この事例を通じて思うことは、PCR検査をより早期に実施すべきであるという意見がある中で、一回目の検査が時期尚早だった可能性もあるのではないかと考えました。
また、医師として気をつけなければいけないことは、PCR検査が陰性でも経過が改善せず感染を完全に否定できない場合は、再度検査を検討する必要があるということです。
現場の医師は、未知のウイルスに感染するリスクを負いながらも検査を続けている理由について、自身が予防方法を知っていることや全身の変化に気付きやすいことが挙げられます。
最後に、このような事例からわかるように、PCR検査はあくまで一つの判断材料であり、感染リスクを完全に否定するものではありません。感染予防策と合わせて継続的な検査が重要であり、正確な結果を得るためにも進化し続ける必要があります。
ソース記事:https://news.yahoo.co.jp/byline/yanagitaemmy/20200414-00172885