産婦人科の受診には、多くの人が妊娠や出産に関係する時に行くイメージを持っていますが、実際には初めての受診を13〜15歳の時にすることが推奨されています。
なぜ無症状でもこの年齢で受診が必要なのか、その理由は以下の4つです。
まず、正常に体が発達しているかを確認するためです。思春期から女性ホルモンが分泌され始め、女性らしい体つきになり、月経や排卵が起こります。初経が遅れている場合は精査や治療が必要な場合があります。
次に、月経に関する問題がないかをチェックします。10代は卵巣の機能が未熟であるため、月経が乱れることがあります。月経周期の正常範囲を超える場合は、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や摂食障害、甲状腺機能異常などの状態が隠れている可能性があります。
また、月経量や痛みに関しても注意が必要です。過多月経や月経困難症の場合、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が隠れている可能性があります。月経前症候群の場合も、産婦人科の相談で改善策が見つかるかもしれません。
さらに、思春期には性的な興味が出てくることもあります。性交渉のリスク管理や性感染症の予防方法を知るためにも、産婦人科の受診が役立ちます。
最後に、健康でいられるために必要な情報を得るためにも受診が重要です。避妊方法やHPVワクチン、子宮頸がん検診についての正しい知識は、望まない妊娠や病気の予防につながります。
産婦人科の受診は、女性の健康と予防のために非常に重要なものです。専門医の指導を受けることで、早めの検査や治療が可能になります。特に、初めての受診は13〜15歳の時にすることが推奨されていますので、早めの受診を考えてみてはいかがでしょうか。
ソース記事:https://news.yahoo.co.jp/byline/shigemidaisuke/20210727-00249469