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梅毒増加、マッチングアプリが影響?産婦人科医が解説

最近、性感染症の中で特に梅毒にかかる人が増えているというニュースがあります。厚生労働省によると、2010年には年間621人の患者報告数だったのが、2022年には10743人まで増えたというデータがあります。

また、男性は20代から50代にかけて、女性は20代が特に多いようです。

この問題の原因について、マッチングアプリの普及が関係していると言われていますが、宋美玄先生によると、実際の病院では患者さんに出会いの経緯を聞く機会がないため、マッチングアプリが性感染症の増加原因であると断定することはできません。

ただし、マッチングアプリの利用が増えたことによって、性行為の回数が増え、感染のリスクも高まっている可能性があります。

梅毒は以前は性風俗の利用者や従事者に多かったと言われていましたが、現在は一般の人にも広まっているようです。また、梅毒は症状が出ないことが多く、感染しているにも関わらず見過ごされることもありましたが、最近は梅毒患者の増加に伴って、病院でも検査が行われる機会が増えたため、見つかる件数が増えていると考えられます。

梅毒は性行為によって感染し、キスでも感染することがあります。感染すると口や肛門、性器に小さなしこりができたり、リンパ節が腫れることがあります。

これらの症状は痛みを伴うことが少なく、しばらくして消えることもあります。しかし、進行すると手のひらや足の裏、体幹部に赤い発疹が現れたり、性器にイボができたりすることもあります。

さらに、神経にも症状が及ぶことで、頭痛や吐き気、意識障害、視力障害などが起こることがあります。妊娠中に梅毒にかかると、赤ちゃんに感染して先天梅毒になるリスクもあるため、注意が必要です。

梅毒の治療にはペニシリン系の抗菌薬が一般的に使われてきましたが、最近では筋肉注射も使用されるようになり、1回の注射で治ることが多いです。症状が疑わしい場合には早めに婦人科を受診し、血液検査で梅毒を調べることができます。

自分で気づきにくい病気なので、セックスパートナーが変わった時などには積極的に検査を受けることをおすすめします。

梅毒の増加にはさまざまな要因が関わっていると思われますが、性感染症にかかるリスクを減らすためには、避妊具の使用や定期的な検査の受診などが重要です。

また、マッチングアプリを利用する場合には、相手の健康状態を確認することも大切です。

ソース記事:https://news.yahoo.co.jp/articles/a8c86c48d3f2e309701c309219ddb6b85d05d4d7

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