ニュース

動物由来の感染症「ズーノーシス」の危険性

新型コロナ肺炎の流行は、動物と人間の間で感染症が広がる「ズーノーシス」の一例です。これまでの感染症も同様に、動物が持っていた病原体が人間に感染し、その後人間の体内で変異して感染力や毒性を増した結果、大きな被害をもたらしています。

現在、新型コロナウイルスについては感染源が確定していませんが、鳥インフルエンザやSARS、MERSなどのコロナウイルスも同様に動物が持つウイルスが人間に感染したことがわかっています。

エボラ出血熱やエイズも動物由来の感染症であり、ペストや狂犬病なども動物を介して人間に感染するケースです。

ズーノーシスは、野生動物との接触や野生動物の増加が原因とされています。人間が野生動物に接触するシーンは食事、毛皮や角の採取、漢方薬の原料、ペットとしての飼育などがあります。

また、動物側も都市部で増殖し、野外活動するペットが病原体を持っていることもあります。さらに、日本では野生動物の増加や外来動物の野生化が進んでおり、感染源となるヒルやノミ、ダニが人里に運ばれることも報告されています。

特に注目すべきは、「ジビエの普及」と呼ばれる動物の肉を食べる行為です。シカやイノシシの増加に伴って、これらの肉の需要が高まっていますが、これらの動物は未知の病原体を持っている可能性があり、生肉を摂取することは非常に危険です。

シカ肉は刺身として食べられることもありますが、シカ肉からはE型肝炎ウイルスやサルモネラ菌、寄生虫、O157大腸菌などが検出されています。

新型コロナ肺炎のようなパンデミックを引き起こす可能性もあり、今回の流行を通じてズーノーシスの意識を高める必要があります。野生動物との接触方法を間違えると、新たな感染症が発生するリスクが高まることも考えられます。

ソース記事:https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaatsuo/20200327-00169960

最後までお読みいただき、ありがとうございました。