2022年7月25日、日本国内で初めてとなるサル痘患者が報告されました。サル痘とは、ネズミに由来する感染症で、1970年以降は西アフリカ〜中央アフリカに集中していた感染症ですが、2022年5月以降、世界での感染患者が急増しています。
特にスペイン、アメリカ、ドイツ、イギリス、フランスなど欧米で症例数が多くなっています。サル痘患者は大半が男性で、20代から40代の比較的若い世代が多く、98％が男性とセックスをする男性（MSM）でした。
性交渉に関連した接触による感染が原因の患者が多く、感染性が増加している可能性があります。また、今回のサル痘の流行は単一の発生源から複数回の感染イベントが起こったものであり、Superspreading Event（超拡散イベント）と呼ばれるイベントや海外渡航によって世界中に拡大していると考えられます。
サル痘の症状は、天然痘に似ており、皮疹や発熱が発生します。感染拡大に対する対策として、サル痘に対するワクチンは存在しないため、性行動においての感染予防や衛生管理が重要です。
今後、国際社会での取り組みが求められます。
感想：現在、世界中でサル痘の感染拡大が起こっており、今回日本でも初めて患者が報告されたことは深刻な問題です。リスクの高い性交渉において感染予防をするだけでなく、今後は世界的に取り組む必要があると感じました。
また、新しい病原体の出現や感染症拡大を起こす要因を探る包括的な研究や分析も必要であると考えます。
ソース記事：https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20220725-00307278/
